駆ける雲の下、広い河原に川舟が休んでいた。 その横を、先程まで橋の下で水遊びをしていた小さな女の子が駆けて行く。 こんな光景があの子の子の時代も、いや、絶えることなく、ずっと繰り返されていたらいいだろうなあ。 ただ、そう思う。 ここは、何もないところなのかもしれない。 でも、それが最高の豊かさかもしれない。