「自然の美しい風景の写真」を撮るのなら、電線やガードレールは写したくありません。
コンクリートの建物も写したくありません。
でも、四万十でそんな写真を撮るのは本当に難しいことで、そうやってがんばった写真は、必ずしも四万十を映してはいないことに気がつきました。
それどころか、上流から激しい流れによって削られ、小さくなった石を使って組上げた、まったくもって人工的なこの石垣こそが、四万十の美しい風景の象徴かもしれないと、私たちは感じました。
人は自然に対してどのように関わっていけばよいのか、「最後の清流」と呼ばれるこの川が教えてくれるかもしれません。
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