どれだけの人が、この石段を登ったのだろう。 どれだけの想いを込めて、この石段を登ったのだろう。 雨に濡れたこの石たちは、そんな想いを吸い込んでいるのだろうか。 もし、この石たちが語ることが出来たなら。 きっと、多くの悲しみ、多くの喜びの物語を語ってくれることだろう。 そして、その物語はまだこれからも、延々とつづくに違いない。