熊野と言えば、八咫烏があまりにも有名である。 神話に登場する三本の足を持ったカラスだ。 どうして三本足なのか・・・。 人は理解出来ないものや、神々しいものに、 こういった想像を超えた姿を考えるのだろうか。 木々の間から、秋晴れの深い空を見上げると、 そこになんとも奇妙なカタチをした雲が・・・、 これはまるで八咫烏だ。 不思議なような、でも、ちょっと嬉しいような、 そんな微妙な気分で、その白い八咫烏雲の流れ行く姿を ただ呆然と見つめる。 これも、この旅のヒトコマとして、記憶にとどめておこう。