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「21世紀に残したいもの」についてお便りを募集しています。 |
『 大阪市立天王寺動物園が開園しましたのは、大正3年12月。天王寺公園や天王寺美術館のすぐそばにあって、昔も今も親子連れでにぎわっています。
天王寺動物園では、特徴のある飼育方法を取りいれています。単に動物そのものを見せる、というのではなく、動物や植物が生きている環境を再現して、自然環境との関わりを見ることができるようになっているんです。
こういった方法は「生態的展示」と呼ばれるそうですが、すでにその方法を本格的に取りいれた「爬虫類生態学館 アイファー」や「カバ舎」が公開されています。
そして更に新しく動物を放し飼いにするエリアも間もなく公開されます。そこは、アフリカのサバンナに似た景観を再現して動物を放し飼いにする「アフリカサバンナ区草食動物ゾーン」と呼ばれるエリアでそれが先日完成しまして、今、動物達の引越しの真っ最中だそうです。沼や湿地、岩山を作り、キリン、シマウマ、カモシカ類、ダチョウなどを飼育する予定で、こういった方法は日本の動物園では、天王寺動物園が初めて取り入れることになるようです。
動物園にいながらにして、動物が本来暮らしている現地の雰囲気を感じることができ、動物達の自然な姿や自然環境との関わりの中で環境保護の必要性を認識してもらおう、というのがこれらの飼育方法なんですね。
故郷から離れて動物園にやって来る動物達を見て、子供達が興味が沸いたり、分からないことを一緒になって調べたり、少し心が和んだり、街の中では得られない何かに期待を持って訪れる人はたくさんいると思います。
新しい動物園のあり方を見に、久しぶりに私もいってみようかなと思っています。 |
2000年6月5日 毛利千代子』 |
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