川や海で身体を清め、何もかもそこで洗い流し、 自分を「無」にするということはどういうことなのだろうか。 何も考えないこと。 素直になること。 それは簡単なことのようで、なかなか出来ないこと。 恐らく、 いつものなにも変わらぬ生活が、 いかにかけがえのないことか、 ということに気付くことではないのだろうか。 この旅を終えて、私は強くそう感じたのだった。